中二病でも恋がしたいとは…
『中二病でも恋がしたい!』とは…
■富樫勇太は、元中ニ病。中学の卒業と共に中ニ病を卒業はしたものの、彼にとって闇に葬りたいほどの忌まわしい記憶となった。
『闇の炎に抱かれて消えろ!』その決め台詞も悶え死にしそうに恥ずかしい。
順風満帆な高校生活が過ごせるよう、入学初日、「生涯封印!」と中二病との決別を誓った。
その矢先、一人の少女と出会ってしまう。
その少女とは、現在中ニ病真っ只中の小鳥遊六花だった。
中二病でも恋がしたいとは…
元・中二病で高校1年生の富樫勇太と、同学年で現役・中二病の小鳥遊六花を軸として周囲を巻き込みながら展開していく学園ラブコメディ作品。 KAエスマ文庫第1弾の1つとして刊行された。 1巻は第1回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作で「着眼点とアイデアが面白く文章のセンスもある」と評価された。 2012年10月から12月までテレビアニメが放送された。
登場人物
■富樫 勇太(とがし ゆうた)
中学時代は子供特有の電波的行動ゆえ「ダークフレイムマスター」になりきり妄想を闇ノートに書き留め、
呪文「闇の炎に抱かれて消えろ!」を唱えて周囲を引かせて孤独だった。
後に周囲に迷惑を掛けていたことを自覚し、中二病の忌まわしい記憶を封印すると決意する。
校内でうっかり中二病を発症したところを六花に見られて親近感を抱かれる。
彼女の妄想や設定に付き合わされ振り回されっぱなしだが、ガムで釣りながら勉強を見るなど何だかんだ言いながらも面倒を見ている。
■小鳥遊 六花(たかなし りっか)
高等部1年生で勇太のクラスメイト。「邪眼(イービルアイ)」になりきる現役中二病で、無口無表情キャラ。
「「邪王真眼」の使い手。魔力を宿し金色に輝く右目を普段は封印する、という眼帯をつけ、その下には金色のカラーコンタクトを着けている。
左腕に刻まれた紋章を封印するという設定で包帯を巻いている。
自動開閉傘を魔具「シュバルツゼクスプロトタイプマークII」を持ち歩きローラーシューズを乗りこなす。
「爆 (は) ぜろリアル! 弾けろシナプス! バニッシュメント・ディス・ワールド!」と唱えて妄想世界に移行し、
[ケーニギン・デア・ナハト]を振い、管理局の妨害をかいくぐって不可視境界線を探索することを目標とする。
■丹生谷 森夏(にぶたに しんか)
中学時代は子供特有の電波的行動ゆえ「ダークフレイムマスター」になりきり妄想を闇ノートに書き留め、
呪文「闇の炎に抱かれて消えろ!」を唱えて周囲を引かせて孤独だった。
後に周囲に迷惑を掛けていたことを自覚し、中二病の忌まわしい記憶を封印すると決意する。
校内でうっかり中二病を発症したところを六花に見られて親近感を抱かれる。
彼女の妄想や設定に付き合わされ振り回されっぱなしだが、ガムで釣りながら勉強を見るなど何だかんだ言いながらも面倒を見ている。
■五月七日 くみん(つゆり くみん)
アニメ版オリジナルキャラクター。高等部の2年で、勇太や六花の一つ上の先輩。胸にホクロがある。
飼い猫のどどめんを探していたところで勇太達と知り合う。
同好会のメンバーの中で唯一中二病とは無縁だがノリは良く、徐々に空気に染まり、カンペを見つつ「戦慄のナイトシエスタ」の名乗りをあげる。
ロッカーに多数のマイ枕をしまい、その日の気分に合わせた枕を持ち出して、どこでも寝られる特技をもつ。
よく校庭に布団を敷いて寝ている。寝惚けながら発するコメントは辛辣。
父親の海外赴任に付いて行った関係で、小中学校には通わず家庭教師を付けていた。
■凸守 早苗(でこもり さなえ)
中等部3年生。前髪が短かくオデコが目立ち、時に輝く,アニメ版オリジナルキャラクター。
「ミョルニルハンマー」の使い手で六花の「サーヴァント」で、六花を「マスター」と呼ぶ。
ツインテールの先端を錘のようなものに収め、勢いよく振り回したり攻撃に供するが、身体に絡まったり、自ら踏んで転んで自滅する。
会話では言葉の端々に他アニメのセリフを混ぜ込み、語尾に「ーでぇす(DEATH)」を付ける。
ネットで質問した「異世界への行き方」に答えてくれたモリサマーを六花の次に敬い、その言葉をコピペして「闇聖典(マビノギオン)」 にまとめて愛読している。